情弱からの卒業

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その人工知能、ホンモノですか? <人工知能は人間を超えるか 松尾豊著>

 

最近、家電量販店とかでもよく聞く「人工知能(AI)」

 

しかし、すでに世の中にあるものと思いきや、専門家の中では「人工知能は現在できていない」と言われています。

 

それでは一体、世の中で言われている人工知能は何なのか・・・?

 

これに対する答えとして、人工知能をずっと研究していた東京大学 松尾先生が本著で教えてくれます!

 

特に参考となった内容は以下3つ

 

 

 

 

1:専門家でも意見がバラバラな人工知能の定義

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人工知能とは何か?」

 

という問いに対して、専門家の人達は何と答えると思いますか?

 

 

 

実は、専門家で答えはバラバラで、一人一人がそれぞれの答えを持っている状況なのです

 

つまり、まだまだよく分かっていないということでもあります

 

 

2:人工知能とロボットは少し違う 

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人工知能の研究とロボットの研究は完全に同じではありません!

 

研究内容が一緒のとこもあれば違うところもあるんです

 

人に置き換えると分かりやすいと思います

人工知能:脳

・ロボット:センサー(目とか)・アクチュエータ(筋肉とか)

 

意外とこれがごっちゃになって語られている場合もあるので注意してくださいね

 

 

3:世の中で人工知能と呼ばれるものは4つのレベルに分けられる

 

レベル1 単純な制御プログラムを「人工知能」と称している 

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「こういう入力があったら、出力パターンはこうしてね」

というのを設計者が初めから定義してあるプログラム

 

身の回りの家電(エアコン、洗濯機など)はこれに当たります

 

いわゆる制御工学やシステム工学という長い歴史のある技術分野で、人工知能かというと・・・?

 

 

レベル2 古典的な人工知能

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将棋や掃除ロボット、質問に答える人工知能は古典的な人工知能になります

 

あるインプットに対して、なんかそれっぽい答えを返す内容を返すイメージですかね

 

レベル3 機械学習を取り入れた人工知能

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たくさんのデータを分析した結果を基に、ある入力の時に、よく出てきている答えを返してくれます。

 

でも、データを分析する時、

「ここらへんに注目して分析してね〜」

っていうのは人が命令しているんですね。

 

だから、機械が学習してるんだけど、人も機械に何かを教えているんです。。。

 

レベル4 ディープラーニング 

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このディープラーニングが、最近の人工知能ブームの火付け役になります

 

何がすごいって言うと、機械学習では

「ここらへんに注目して分析してね〜」

って人が命令していたのを、

機械が勝手にやってくれるようになったんです!

 

つまり、データだけ準備すれば、あとは機械がやってくれるっていうこと!

 

 

 

 

他にも、人工知能の限界と、これからについて書かれています

将来、人工知能によってどんなことができて、どんなことができないかを知りたい方にオススメです!