情弱からの卒業

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病欠で有給使うのは日本人だけ?<5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人>

ヨーロッパのダントツ経済大国ドイツ

国際競争力は日本以上なのに、労働時間は日本より少ないんです

 

・・・なんで!?

 

と思う気持ちに対して、本書は日本とドイツの働き方・働く環境の違いの観点で、わかりやすく説明しています

 

特に参考となったドイツの働き方・働く環境は以下3点

 

1:有給休暇の定義

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そもそも有給休暇の定義って何だと思っていますか?

 

この認識が日本とドイツで大きく異なっています。

それは、「ドイツでは病欠で有給休暇を使いません

 

そもそも・・・

有給休暇は「健康な状態でメンタルをリフレッシュさせる時に使う休み」

病欠は「病気な体を直す時に使う休み」

 

つまり、状態に応じて休みを使い分けているのです。

言われてみれば、たしかにそうですね

 

日本で有給休暇の取得率が低い理由の一つとして

病気で休むために有給休暇を残しておきたい

という心理に対しても、この制度は効果的でしょう!

 

有給休暇と病欠を混同しない」というドイツ・スタンダード

世界的に広まって欲しいです

 

2:厳しい法律

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一部例外の職種もありますが、基本的にドイツでは法律で以下が定められています

正社員は1日10時間以上働かせてはいけない

6ヶ月間の平均労働時間は1日8時間いかにしなくてはならない

そして、これを監督官庁が厳しく監視・制裁をしています。

 

その一方、日本は労働基準法で週40時間までと定めてはいるものの、36協定で事実上青天井・・・

政府の「働き方改革実行計画」でも残業上限時間は年720時間(月平均60時間)・・・

 

本当に働き方を改革する気があるのでしょうか・・・?

 

3:超効率主義

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ドイツ人はとにかくムダを嫌うようです

そんな価値観もあってか「どうやって最小の努力で最大の結果を得るか」を常に考える習慣が身についているとのこと

(悪く言うとケチだそうですが・・・)

 

この姿勢は見習っていきたいです

 

読んで思った日本の良いとこ

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ドイツはサービス期待度は低いです

これはサービスが無料ではないという価値観が背景にあるようです

 

一方、日本は「おもてなし 」の心があります。

過剰サービスとも言われていますが、お店のサービスに不満を持つことは少ないのではないのでしょうか

 

職人気質という意味で日本と似たところもあるドイツ

似て非なる働き方・考え方を知ることで、自分自身で働き方を改革する時も参考になります!