情弱からの卒業

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働き方を自ら改革していこう【生産性】

 働き方改革として、残業時間を減らすような動きが徐々に出てきている。

仕事を振られる方は、仕事量は減らないのに就業時間は減らせと言われる方はたまったもんじゃない。

 とは言っても、効率的に仕事をこなして早く帰りたい気持ちはあると思う。

そうなると「生産性の向上」が重要なキーワードとなってくる。

 

本著は、生産性とは何か、どのようにあげていくべきかが書かれている。

それでは内容を紹介しよう。

 

生産性をあげる4種類の方法

そもそも生産性は得られた成果と、それを獲得するために投入した資源の比率で計算される。

 

なので、生産性をあげるには

投入資源を削減する、もしくは

付加価値額を増加させる、のどちらかになる。

 

また、それぞれを達成するための手段として改善革新という二つのアプローチが存在する。

 

つまり、生産性をあげる方法は全部で4種類あ理り、これをきちんと把握しておくことが大切

 

1:改善による投入資源の削減

2:革新による投入資源の削減

3:改善による付加価値額の増加

4:革新による付加価値額の増加

 

リーダーシップは誰もが持つもの

 リーダーシップと生産性は日本と海外で考え方が全く異なる。

日本はリーダーシップを一部の人間が持てば良いとされているが、海外ではリーダーシップは誰もが持つものと考えられている。

 そして、リーダーシップを持つことで以下のような行動ができるようになってくる。
生産性を上げるため、やるべきことの優先順位を明確にし、優先順位が低いことは大胆に割りきる。
・常に先に結果を表明する。
既成概念を外してゼロベースで考えようとする
・リスクは出来るかぎり避けるようとするものではなく、大きなリターンがあるなら積極的にとるもの

 

成長するとは生産性をあげること

 例えば、英語の勉強。

ただ勉強して、英語を習得しただけでは意味がない

それらを駆使して生産性があがるかどうかが全てである。

 

生産性を計測する

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 生産性を計算するときの分子である成果の価値は、

分母である投入原材料の価値の合計値ではなく

顧客が評価する価値のこと。

 

生産性を計測する手法として、投入した資源(時間)をストップウォッチで計測し、結果を出すためにかかった時間をどう改善するかが生産性向上のカギとなる。

 

アウトプットイメージ(ブランク資料)は最初につくる

 最初にアウトプットイメージ(ブランク資料)を作ってから、情報収集や分析を始めると、情報収集、分析、そして意思決定の生産性を何倍にも高めることができる。

 ※ブランク資料;アウトラインと中抜きの図表などが書かれている資料。

 

 そして、それに必要な情報のみを重点的に調査することで、余計な情報を集める手間を省くことができる。

 新たなに重要と思われるデータが出てきたときは、それが意思決定に重要か見極めてから、詳細に調査するか判断する。

 こうすることで、資料作成の生産性が格段に向上する。 

 

会議の効率化

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 会議の議題リストは達成目標を示すようにする。
大半の会議の達成目標は次の五つ
①決断すること
②洗い出しすること(リストを作ること)
③情報共有すること
④合意すること=説得すること=納得してもらうこと
⑤段取りや役割分担など、ネクストステップを決めること

  

会議で資料の説明は止めて、読むようにした方が生産性は高い

また、無理に資料を1枚にまとめるくらいなら、枚数制限を無しにして、読む時間を設けるようにした方が良い場合もある。

 

 不確定な状況の中で決断するのはビジネススキルの一つである。

会議で決めるべきことが決まらない主な理由は主に以下4つ。

①社長や本部長など、意思決定者が欠席した
②意思決定のロジックが明確でなかった
③データや資料がそろっていなかった
④会議の主催者が「決める」ことにリーダーシップを発揮しなかった

 

最後に

読めばいたってシンプルな内容ですが、ハッと考えさせられることも多くありました。

 

まずアウトプットをイメージして、それに必要なインプットは何か?

を意識して取り組んでいきたいと思います。

 

生産性や働き方を改革していきたい人は読んでおいた方が良いでしょう