食べ物に気を使ってるあなた。予防医療もしてますか?【むだ死にしない技術】
本著は、死に関わる病気だけど、知っていれば簡単に予防でき、むだ死にせずに済む予防医療について書かれている。
そして、病気の予防には3段階あるといわれており、特に一次〜二次予防に着目している。
一次予防(生活習慣の改善や予防接種などで、病気を未然に防ぐ)
二次予防(定期検査や検診を受け、病気を早期発見・早期治療をする)
三次予防(病気を適切に治療し、悪化や再発を防止する)
健康で長生きしたい。
誰もが想うこの願いを叶えるために、どのように行動すべきか具体的に書かれている。
それでは紹介していこう。
予防が可能なガン
日本人のがんの25%は感染症由来で、これは予防可能である。
その中で、本著は胃がんと肝臓がんについて書かれている。
ピロリ菌が原因の胃がん
胃がんの原因のほぼ全てはピロリ菌である。
ピロリ菌はいくつか種類があり、世界的に見て日本のピロリ菌は毒性が強いが、胃がん検診受診率は10%程度と特に低い。
数千円程度で検診でき、治療も保険適用される。
(治療が保険適用されるのは日本ぐらい!)
著者の堀江貴文氏も活動に加わっている予防医療普及委員会で、ピロリ菌検査キットが販売されているので、活用されてはどうか。
ウイルスが原因の肝臓がん・子宮頚がん
肝臓から発生するがんは肝細胞がんと、胆管から発生する胆管細胞がんがある。
肝細胞がんは日本で4番目に死者の多いがんであるが、ほとんどの肝細胞がんは予防可能。
ワクチンで予防しておいた方が良い。
子宮頚がんもウィルスが原因のがんである。
性交渉で感染することが多いが、感染=がん発生ではないことに注意。
若い世代で死亡リスクが高くなっており、まずは検診を受けることが重要になる。
もちろんワクチン摂取も重要。
喫煙による肺がん
肺がんで死亡した男性の70%は喫煙が原因。
摂取し続ければ、リスクがどんどん高まる。
タールに発がん性物質、ニコチンに中毒性物質が含まれている。
これらが含まれていない電子タバコを代替手段として活用することをオススメする。
定期的な検診の重要性
とにかく、定期的に検査して、早期発見することが非常に重要。
具合が悪くなったら病院にいくのではなく、検診は症状がない時に、定期的に受けるべきものだ。
人生のQOL(Quality of Life)を高める予防
歯周病
日本人成人の8割が歯周病にかかっていることを知っているだろうか?
自然治癒はせず、放置すれば歯を失うだけでなく、口から全身に菌がまわり、他の疾病をまきおこすことがある。
また、歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)の底にいる歯周病菌を、歯磨きだけでかき出すことは不可能である。
だからこそ、不具合がなくても年に2回は歯医者でチェックしてもらうと同時に、歯垢や歯石を除去してもらおう。
日頃できる口内除菌として「パーフェクトぺリオ」というのがあり、歯磨き後に10秒間うがいするだけで、歯周ポケット内の細菌を99.9%除菌できるそうだ。
他にも、「鼻呼吸」や「3DS(Dental Drug Delivery System、マウスピースで治療)」も対策としてある。
書籍より動画の方が分かりやすいので、まずYouTubeホリエモンチャンネルの歯科クリニック版をご覧ください。
この記事に動画のvol.1〜7をまとめています。
視力矯正手術
メガネやコンタクトが必要な生活から、裸眼で暮らせるようになると、QOLは格段に上がる。
これは、メガネやコンタクトをしている人なら簡単に想像できるだろう。
レーシック手術は信頼できる医師に頼めば何の問題もない。
それは過去の実績が物語っている。
現在の相場は両眼で15〜40万円で、10年以上コンタクトをするよりこちらの方がコスパが良い。
とは言っても、レーシック手術に適さない人もいる。
角膜が薄い人や強度の近視、乱視の人だ。
そんな人にも適用可能な最新視力矯正手術として、ICL(インプランタブル・コラマー・レンズ)がある。
これは眼の中(虹彩と水晶の間)にレンズを挿入・固定する手術である。
レーシックが角膜を削るため、不可逆な手術である。
一方、ICLはレンズを眼内に挿入するので、レーシック不可の人も施術できるし、もし何かあればレンズを取り出せる可逆な手術である。
最後に
健康意識が高くて、食べ物には気を使ってる人でも、予防になると実はしてない人がかなり多い。
私もそうだった。。。
とにかく、行動すること。
これがとても大事なので、本著で書かれている内容(人間ドック、歯周病対策、視力矯正)を実践しようと思う。